双子を完母で育てたいけど、本当にできるか不安…
双子完母いつからできるの?
双子の完母ってあまり聞いたことがないですよね…
双子を完母で育ててみたくても情報がなく、本当にできるのか不安で、健診では「できたら母乳で」という曖昧な回答ばかりしていました。
そんな時に助産師の義姉に言われた「双子完母はできます」の一言で、完母を目指すことに!
低体重児で産まれた娘も、プロにサポートしてもらったからおかげで、生後3ヶ月から完母に移行できました!
そこで本記事では、生後3ヶ月から完全母乳をスタートした私が、リアルな本音を含めた「双子完母のメリット・デメリット」をご紹介します。
双子を完母で育てるデメリット
双子完母のリアルな経験談
本記事は、一個人のリアルな体験と本音です。
ご存知の通り、妊娠・出産・育児は十人十色。
専門的な「授乳方法」「授乳指導」については、通院される産院または産科によって異なることをご理解ください。
「完母」とは
「完母」とは完全母乳の略で、ミルクなどを一切あげず、母乳のみで育てることを完全母乳と呼びます。
生後6ヶ月頃までの赤ちゃんには「完全栄養食品」で、よく「母乳で育つと風邪や感染症にかかりにくい」なんて言われていますよね。
また、ミルクで育った赤ちゃんと比べると、乳幼児突然死症候群にかかる確率が半分という研究結果も報告されています。
そう聞くと完母じゃなきゃダメだと思い込みやすいですが、ミルクの方がビタミンやミネラルが多く含まれているんですよ!
「双子完母」のリアルな本音
結論からいうと、双子を完母で育てて本当に正解でした!
しかし、完母で育てた人全員が、必ず良かったと思うわけではありません。
それでも、母乳が出やすい体質なら、完母を目指す人が増えてほしいと私は思います!
メリット | デメリット |
---|---|
免疫力のプレゼント スキンシップが幸せ ミルク作らなくていい いつでもさっと出せる | 極度の睡眠不足 代わりがいない 乳腺トラブルが辛い 卒乳しにくい |
母乳にはいいことがたくさん!
素肌を通して触れ合えた時間、一生懸命母乳を飲む姿を見続けられた時間は、私のかけがえのない財産です!
それでも完母に移行してからは、睡眠不足すぎて何度も何度も心が折れそうに…
それでもなぜ、双子完母を目指し、継続したかのを本音でご紹介します。
双子完母を目指した理由
私が妊娠中に、「双子完母」を目指したいと思った理由はこちら!
① 病院の方針で予定帝王切開と決まり、「経腟分娩じゃない分少しでも免疫物質を届けたい!」と思ったことが最大のきっかけ
② 妊娠後期にすでに少し母乳が出始めているのを確認し、母乳が出やすい体質かもしれないと判断できたため
③ 単胎児よりスキンシップが半分ずつになると思い、少しでも長く素肌で触れ合える時間を確保したかったため
④ 里帰り中に同居していた義姉が助産師で、いつでも相談できる環境だったため
⑤ ミルクの準備や哺乳瓶の洗浄が、めんどくさいと思ったため
最後の⑤は性格上、ミルクあげる前からもうめんどくさかったですね!笑
双子完母が早期実現した理由
生後3ヶ月から双子完母に移行できた私が、早期実現できた理由はこれです!
産前に病院で行われる「授乳方法について」のアンケート
Before
ぼんやり「できれば母乳で〜」
After
はっきり「出るなら母乳で!」
もちろん義姉のサポートもありますが、病院で双子完母宣言してから助産師さんたちの指導が一変しました!
「母乳が出るかどうか不安」なのは当たり前で、実際に産んでみないとわからないですよね。
どんな育児をしたいか、助産師さんにしっかり伝えておいたことで、産後すぐに熱心な母乳指導が入り完母が早期実現したと思っています。
双子完母の挫折を乗り越えた理由
本当に眠すぎて心が折れて、完母をやめようかと思った日は、数え切れないほどありました…
それでも完母を続けた理由は、この3つです!
- 双子の授乳姿が愛おしすぎた
- ミルクを作るのがめんどくさすぎた
- 哺乳瓶を洗うのがめんどくさすぎた
授乳後に眠った双子の寝顔を見る時間が、本当に幸せで…
この姿を見ると、毎回毎回頑張ろうって思えちゃうんですよね。涙
そして、夜中に起きてミルクを作るのが本当に苦痛でした。
哺乳瓶を洗うのがかなりのストレスだったので、私はさっといつでもできる母乳の方が楽ちんでした!
「 双子完母 」メリット
ここからは、「双子完母のメリット」を細かくご紹介します。
経験談もあわせてご覧ください♪
‘ 免疫力 ’ という最高のギフト
母乳には小さじ一杯で約300万個の免疫物質が入っていて、1mlの母乳には数千個の活性細胞が含まれているとか。
母乳を介して、たくさんの免疫力をプレゼントできるのは最大のメリットです!
双子は早産や低体重児で産まれる確率も高いため、より多くの母乳によって赤ちゃんの成長や健康をサポートできます。
極低体重児の赤ちゃんは母乳によって60%の死亡率を20%まで減らすことができるんです!
風邪をあまりひかない
完母の1人目は全然風邪ひかなかったのに
完全ミルクの2人目は
もう風邪ひくわひくわ〜でビックリ!!
やっぱり!? うちも
2人目完ミだけどめっちゃ風邪ひく!
個人差はあると思いますが、友人のこの会話を聞いたときは衝撃でした!
そして、我が家の双子も1歳過ぎまで風邪は一度もひきませんでした!
一度ヘルパンギーナをやって、1歳代の体調不良はそれで終わりでした!すごい!!
「逆に少し風邪に免疫つけないと心配」と思うかもしれませんが、いつか必ずその時が来るのでどうか焦らず!!
2倍のミルク代が減る
多胎児家庭は、とにかく出費がかさみます。
おむつも洋服も全て一度に2倍ですから、兄弟2人分の出費とは少し異なります。
そんな時に唯一お財布に優しかったのが、「完母によるミルク代0円」でした。
「完ミ 年間 金額」で検索したところ1歳までの1年間で約10万前後…
つまり双子だから20万…
外出時の荷物が減る
そんなこともメリット?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし双子が成長するにつれて、ひしひしと有り難みが増していきます。
想像してください
『双子、予防接種の日』
マザーズバッグの中身は
2人分の母子手帳・受給券・接種票など多数の書類。
2人分のおむつ、2人分の着替え、2人分のタオルやらマグやらオモチャなどでパンパン!
ベビーカーで来たけど、泣いた時用にもちろん抱っこ紐も2人分。
今日のママは
日々のお世話の疲れで手首が腱鞘炎ぎみ。
双子交互の夜泣きで睡眠不足。エンドレス抱っこで腰痛。
その状況で、予防接種で泣きわめく双子。
ゾッとしませんか?
でも、双子あるあるです。笑
双子を連れての移動は、かなりの負担です。
2人分の哺乳瓶とミルクが入るかどうかで、大きく変わります。
生後3ヶ月頃に混合から完母に変わったとき
・ミルクの準備がいらない
・哺乳瓶を持ち歩かなくていい
という解放感が
めんどくさがりな私をストレスフリーにしてくれました!
哺乳瓶を使わなくて良い(洗わなくて良い)
哺乳瓶を使わなくて良いメリットはこちら!
・ミルクを作っている間、泣かせたまま待たせるストレスが減る
・なかなか粉が溶けなかった時のイライラが減る
・使用済みの大量の哺乳瓶を洗う時の倦怠感が減る
「哺乳瓶の洗浄」って、意外とめんどくさいんです。
つけ置きやレンジでチンなど便利な洗浄グッズは沢山ありますが、もうそれですらめんどくさがりにはめんどくさいのです!
自分さえいれば、問題なし
いつ、どこで、何があっても、自分さえいれば母乳で子供たちを守ることができる。
これが完母、母乳育児の強みだと思います。
思うに、これには2つの局面があります。
母乳は誰もが絶対に出るわけではないですし、様々な理由から母乳をあげたくてもあげることができない人はたくさんいます。
同時に、母乳があれば救われえる赤ちゃんも、たくさんいます。
災害時、同じ避難場所にミルクが無ければ生きられない赤ちゃんもいるかもしれません。
母乳の出る自分が母乳育児をすれば、ミルクが無ければ生きられない赤ちゃんにより多くのミルク支援の機会を作ることができます。
もちろん我が子にも、母乳とともに「安心」を届けることができるのも最大のメリットです。
東日本大震災時に、赤ちゃんと避難所生活を経験したとあるママさん。
現在、母乳育児を推奨する活動をしているのをSNSで目にして、母乳育児への考えが変わりました。
体重が早く戻りやすい
個人差はありますが、エネルギー消費が激しいため、母乳育児は痩せやすいと言われます。
実際に生後3ヶ月から完母に移行し、プラス20キロだった体重が一瞬にして元に戻りました!
しかし、双子の完母は2人分のエネルギーを消費するため、体重が早く戻るどころかどんどん痩せてしまいます!
自分の身体のために、しっかりエネルギーを確保することが大切です。
完母に移行してから、1日5食は食べないと身体がもちませんでした!
それでも、体重が増えることはなかったですね…
タンデム授乳で時短
2人同時に授乳する「タンデム授乳」ができるようになると、授乳時間の短縮が可能になります。
首がすわり以降に開始し、回数を重ねて慣れてくるととっても楽です。
双子用授乳クッションなどを使用すると、より安全で快適に同時授乳することができます。
タンデム授乳は、慣れるまでは不安。
それでも、2人が並んでいるのを見ている時間は至福!
双子ママの特権です♪
セルフ授乳で休憩
発達状況にもよりますが、生後10ヶ月ごろを目安に足腰が強くなると、セルフ授乳スタイルが可能になります。
仰向けに寝ていると子供たちが勝手に飲みにきてくれるという、まさにドリンクバー状態の授乳スタイルです。
座った状態でのタンデム授乳は、双子が大きくなるにつれてママの身体的負担が大きくなり、
安定した授乳が困難になってきます。
セルフ授乳に移行すると、寝ているだけでOK!
少し休憩できます♪
2人分の母乳を出してることには変わらないので、パパさん怠けてるなんて思ったらいけませんよ!笑
何より愛おしく、かけがえのない時間
母乳育児で育てることで、想像以上の母性を感じます。
ミルクは誰にでもあげることができますが、母乳はお母さんにしかあげることができません。
(もちろん誰にでもミルクをあげられるメリットもありますが)
双子は生まれる前から、ずっと2人でお母さんをシェアします。
だからこそ、1分でも長く1人1人と素肌で触れ合う時間を通し、愛情を育んでいく時間が大切です。
どんなに大変でも完母を続けられたのは、「二度とないこの時間を大切にしたかった」
この一言に尽きます。
「 双子完母 」デメリット
つづいて、「双子完母のデメリット」をご紹介します。
とにかく、睡眠不足
とにかく寝る時間がありません!
まだ3時間おきの授乳が必要なとき、同時授乳ができるようになるまでの深夜の定番スケジュールはこんな感じでした。
0:00 息子、授乳開始
0:30 息子、寝かしつけ開始
1:00 母、就寝(約1時間)
2:00 娘、授乳開始
2:30 娘、寝かしつけ開始
3:00 母、就寝(約30分)
3:30 息子、授乳開始
4:00 息子、寝かしつけ開始
4:30 母、就寝(約1時間)
5:30 娘、授乳開始
6:00 娘、寝かしつけ開始
6:30 母、就寝(約30分)
7:00 息子、授乳開始・・・
毎回3時間きっかりで起きることはないですが、息子の授乳中に娘が起きてしまったり、抱っこしても何しても全く寝ない時もあります。
1番究極だったパターンはこちら。
0:00 息子、夜泣き開始
3:00 息子やっと就寝
同時に
娘、夜泣き開始
6:00 娘、やっと就寝
同時に
息子、授乳開始・・・
ミルクだったら、誰かにお願いして睡眠とれますからね…
想像を絶する 身体的疲労
助産師さんが言っていました「母乳育児は、母親のエネルギー消費が高い」と。
2人分の母乳育児は、想像をはるかに超えました。
特に同時授乳すると、まるで魂を吸い取られているかのように、力が抜けていくような、ヘロヘロになっていく感覚です。
慣れるまで多少気持ち悪く感じたので、おにぎりなどを食べてから授乳することで対策していました。
軌道にのるまで 茨の道
母乳育児は軌道にのるまで少し時間がかかります。
母乳育児の安定には
・お母さんの母乳分泌量
・赤ちゃんの授乳状況(うまく飲めない・浅飲みなど)
・赤ちゃんの体重の増加状況
など、それぞれの安定が必要です。
1人でも時間がかかるのに、2人いるわけですから、「双子完母」には時間がかかるわけです。
代わりがいない
「代わりがいない」ことが、完母の1番のデメリットとも言われています。
お母さんに何かあったときに代わりがいないことで、赤ちゃんもサポートする家族も困惑する可能性があります。
対策としてはやはり、ミルクも飲めるようにしておくことですかね…
片乳負傷は、大事件
子供に噛まれたとき
「おっぱい2つあって良かった〜」って
心の底から思ったよ〜!!
人間うまくできてるよね〜!
でも、双子完母で片方噛まれると…
片方噛まれた場合、その噛まれた方をお休みさせる時間を作ります。
つまり、同時授乳ができなくなるんです!!
1人ずつ授乳するという振り出しに戻るのですが、これがもう時間かかる手間がかかる…
2人分の母乳を片方からあげるとなると、母乳不足になる可能性もあります。
冬の夜間授乳が地獄
断熱性の高い住宅にお住いの方はスルーしてください。
同時授乳の場合、ほぼ上半身全面丸出し状態なので、想像より過酷です。
肩やお腹が冷えないように、工夫しましょう!
乳腺トラブルが起きやすい
頻回授乳をすることで母乳の分泌を促し、2人分の母乳が出るようになりますよね。
通常、単胎児の場合は片乳ずつ授乳しますが、双子の場合は毎回両乳が稼働します。
そこで登場するのが、乳腺トラブルの数々!
人よりも授乳回数・授乳量が多い分、トラブルがつきものになってしまうのは、双子完母の大きなデメリットです。
白班は数え切れないほどできましたし、乳腺炎にも3回なりました。
義姉のおかげで、すぐ対処できたのが幸いでしたね。
トラブルが起きたら、悩まずすぐにプロの元へ!
卒乳しにくい
断乳はできても、卒乳はしにくいです。
1人が卒乳できそうになっても、もう1人の授乳姿を見てまたすぐ欲しがるからです。
2歳過ぎても、ずっとその繰り返しなので、断乳ではなく卒乳希望の方は要注意です。
「双子完母」を目指したい方へ
双子完母を経験した1人の双子ママとして言えることは、とにかくプロに相談することが大切です!
「双子完母」を目指す上で大切にしてよかった点
・妊婦健診で自分の意思を思い切って伝えた
・自らお願いして入院中に熱心に指導してもらった
・ネットで調べて自己判断せず助産師さんに直接相談した
・不安な時やわからないことは全て相談してメモした
そのおかげで「双子完母」が叶いました!
助産師さんの「授乳で一番大切なのはお母さんが楽に授乳できること」という言葉を思い出し、自分を追い込むことなく気楽に授乳できたのが良かったです。
授乳も育児も思うようにいかないことばかりですから、その度に柔軟に対応して、お母さんと赤ちゃんに合った授乳スタイルを見つけてくださいね。
旦那さんやサポートするご家族に共有して、みんなでチームとして双子育児をスタートできるよう応援しております♪
まとめ
双子を完母で育てた私が感じる、メリット・デメリットをご紹介しました。
何かあったらネット検索するよりも、電話や母乳外来受診で助産師さんに相談することが1番です!
「完母」は授乳方法の1つにしかすぎません。
でも、世界最強のパワードリンクです!
どうか双子でも完母を目指すことを諦めないでくださいね!!
双子育児は、最高にカオスで最高にハッピーです!
ともに楽しみましょう♪
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